• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第141章 141




「支え?」
「うん、社長も、万理さんも、紡ちゃんも、仕事が大変な分休めるときは全力でリラックスできるようにしてくれてる。寮にいるときも、IDOLiSH7のみんなが私が私らしくいられるように接してくれた。何より、いつも私の全てを受け入れてくれる龍くんが傍に居て支えてくれる。だからどんだけ忙しくても大変でも、頑張れる。本当に、いつもありがとう」

すみれちゃんの周りにも、そんな人がたくさんいると良いんだけど。
そう思うものの、そんな人たちがいたらあんな疲れた顔はしないだろうとも思う。

「俺も、今日色々話してきての存在が本当に大きいってわかったよ」
「龍くんの支えに私もなれてる?」
「ものすごく。俺がセクシーキャラを演じて、ファンを騙してて、罪悪感はないかって虎於君に聞かれたんだ」
「…いつか殴っとくね」

何言ってやがんだアイツ、ぶちのめしたい。
と言いたいところを、これでも大分お淑やかに言い換えたつもりである。

「殴った方が怪我しちゃうかもしれないからやめとこうね?確かに罪悪感はあった。でもこれは俺だけじゃなくて周りの人たちが作り上げてくれたエンタメだ。沢山の人たちが手間と時間をかけて、ファンが求める俺を作り上げてくれた。そう思ったから、演じることに迷いはなくなった」
「うん」
「それに、セクシーな十龍之介のイメージが世間にどれだけ深く浸透しても、俺には素の十龍之介を全力で認めて愛してくれるがいる。そう思うだけで、心が軽くなった」

ありがとう、本当に。
そう微笑む龍之介の頬に手を伸ばし、は口付ける。

「私は、龍くんの全てを愛してる。TRIGGERの十龍之介も、漁師の息子の十龍之介も、私を全力で愛してくれる十龍之介も、全部、ぜーんぶ愛してるよ」
「…ありがとう。と一緒に慣れて本当に良かった」
「私も。龍くんの傍に居られて本当に幸せ」

だから大丈夫。
何があっても、あなたへの気持ちは揺るがないから。
どんなあなたも愛してるから。

そんな二人に、そしてTRIGGERに、未だかつてない大きな試練が訪れる。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp