君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第137章 137
「って相談したら、今年こそRe:valeを抜いてTRIGGERが日本一になる、俺が一番伸びしろがあるから、俺のキャラを仕上げるって。日本中の女を抱いてやる、位のハングリー精神を持てって…」
「……一度、八乙女社長とはお話しないといけないね?」
今度は、の周りの空気がピリついた。
「いや、それくらいの精神でってだけで…俺が抱きたいのはだけだから。ちゃんと社長にも、以外抱きませんって言ったよ!」
それはそれで恥ずかしい宣言だが、は一瞬でピリついた空気を霧散させ、嬉しそうに微笑み龍之介を見上げる。
「龍くんのファンには申し訳ない…いや、申し訳なくは無いけど。私が、日本中の女性の分受け止めさせてもらうね?」
「はは、可愛い。頑張って。俺、に向けてはすごく求めちゃうから」
「任せて。龍くんの全部、受け止め続けるから」
微笑む頷くに口付け、そっと頭を撫でる。
「まぁ、そんなわけで今度セレブキャラの勉強だ、って超一流のセレブにアポ取るみたい」
「そうなんだ…じゃあ、その日はちょっと遅いね」
「そうだね、先寝てていいからね」
「おーきーてーるー。龍くんにぎゅってしながら寝たいもん」
「可愛い…なんでそんなに可愛いの…大好き」
「私も大好き!さ、龍くん先お風呂入って来なよ。月に数回の貴重な一人風呂だよ」
「と入る方が好きだよ、俺」
そうは言っても体調的な問題で今一緒に入れないので、龍之介は一人風呂場へ向かう。
が、その後ろからがついて来た。
「」
「んー?」
「脱衣所冷えるから、リビングで待ってて?」
「やーぁ。一緒にいる」
「もー…ちょっと待っててね」
くすくす笑いながらリビングへ戻った龍之介は、ブランケットとクッションを持ってきた。
「はい、ここにバスタオル引いて。クッション抱っこ」
「抱っこー!」
「俺がを抱っこじゃなくて、クッションを、抱っこ」
それでも腕を伸ばしてくるに微笑み、ぎゅうと抱き締めれば嬉しそうな笑い声が耳を擽る。