君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第125章 125
「また痩せた?」
「いえ、体重は変わってないですけど…ジム通い始めたからですかね?」
「それあるかも。今度またサイズ測っていい?」
「はい!すみません、お願いします!」
準備が終わり、部屋へ戻れば、シャツの袖のボタンを外している楽の姿。
「お、ちゃんも準備出来たね。じゃあ、リハいる?」
「楽、どう?」
「カメラの動きとか確認したいんで、リハお願いします」
「OK!じゃあ、早速始めようか」
こくりと頷き、と楽はリビングのソファに並んで座る。
「リラックスしてね」
「了解です」
「じゃあ、リハーサル!よーい、スタート!」
~・ドラマパート・~
[帰んなくていいのか?]
[多分、今私の帰宅気にしてるの先生だけだよ]
くすくす笑いながら、柚葉は高宮を見上げる。
[そっか…相変わらずお母さんは?]
[男連れ込んで好き放題。早く卒業して、一人暮らししたいよ]
[卒業すりゃ、堂々と一緒に歩けるしな]
[こうやってこっそりお家デートも好きだけどね]
ふと、柚葉は高宮の手を取り、その手を自らの頬に這わせる。
[柚葉…]
[ん?]
[一応さ、卒業するまではって…思ってんだぞ、俺…]
[先生がそんな堪え性じゃないことくらい、知ってるよ?]
どちらが先に好きになったかはわからない。
けれど、柚葉への気持ちが溢れ出たのは高宮が先だ。
[煽んな]
[煽らないと、先生はいつまでも私を生徒扱いするから]
[…生徒だなんてもう思ってねぇよ。お前は俺の女だ]
まんまと煽りに乗った形で、高宮は柚葉の顎を掴みそのまま口付ける。
[ん…]
[…マジで止めねぇけど?]
[止める気ないっしょ?てか、止めちゃやだ]
微笑む柚葉の笑みに、のその魔性の笑みが重なり、高宮でありながら楽は素の自分を出しそうになってしまう。
[っは…柚葉、好きだ]
[私も先生の事大好き]
[柚葉…]
名前を呼びながら、高宮は柚葉に再度口付ける。
長く重なった唇の角度が変わり、軽く舌が触れる。
口付けあったまま、高宮は柚葉の太腿を撫で上げながらゆっくりとソファへ押し倒した。
~・ドラマパート終・~
「OK!」
「っはー、さんエロ…」
「、大丈夫か?」
「うん、大丈夫」