君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第125章 125
楽の役、高宮の住むアパートの設定とされている部屋で撮影準備を始めている一同。
「犯罪臭が凄い」
「ひどくないですか?」
の制服姿にエプロンをプラスで装着させたスタイリストの一言。
「俺が犯罪者ってことですか」
「悪い先生だねぇ」
「やりづらぁ」
ケラケラ笑いながらそんな事を言っていれば、は辺りを見回し、キッチンを見る。
「ほぼ出来てる…!」
「料理監修の先生が作っといてくれるんだよ」
「あ、そういえば前のドラマもそうでしたね」
「ちゃんはお皿に盛って机に並べるだけだね。普段料理とかする?」
「なんやかや、体型維持には自炊が良いってわかったんで、結構します。三月くんにレシピ教えてもらったりして」
「なるほどぉ。さて、そろそろ始めよっかな」
監督の言葉にと楽は位置につく。
料理の予備は一応あるが、数に限りがあるのでなるべく早くクリアしたい。
故にリハ飛ばしの本番スタートである。
スタートがかかれば、は皿に料理を盛り、楽と会話を交わしながらテーブルにつく。
二人揃っていただきます、と食べ始めればカットがかかる。
「二人とも、ホントNG少ないね」
「ありがとうございます」
「、ホント間違えねぇよな」
「いやー、まだ気張ってるからね。気抜けたら結構ミス増えるよ」
楽に褒められ照れ臭そうに笑えば、楽の腕が伸びでくる。
頭をぽふぽふと撫でられれば、また嬉しそうに微笑んだ。
「さーて、お次はとうとう山場だよー。二人とも、心の準備は出来てる?」
「はいっ!」
「うす、大丈夫です!」
取り敢えず、準備のためにいったん休憩に入る。
時間的にも日が暮れてちょうどいい暗さである。
「十さん以外と初のこういう仕事だから…すごい緊張する…」
「抱かれたい男ナンバーワン、ナンバーツー両方とベッドインはさすが売れっ子というべきかな」
「これからもナンバーフォーは避けたいですね」
「ん?あぁ、四葉くんだ!」
「環とはさすがに照れて仕事にならないですね。IDOLiSH7は脱ぐ系の仕事で女性との絡みは殆どないですけど…」
歯を磨きながら呟くの後ろで、下着の調整をするスタイリスト。
準備した下着のアンダーサイズが緩かったらしい。