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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第121章 121




「龍くんほど強くない。心広くない。優しくない。でも、龍くんのことを誰よりも愛してる自信はある。龍くんの為ならなんでもできる自信もある。龍くんのことに関してだけは、本気で誰にも負けないと思ってる」
「はは、俺、そんなに愛されて…贅沢かも」
「何でよ。私こそ龍くんにこんなに愛されて贅沢だよ。私には勿体ないくらい龍くんは超超超素敵なんだから」
「それは俺の台詞。は俺には勿体ないくらい最高の女の子だよ」

の頬に触れ、唇を撫でれば、こんな幸せなことは無いとでもいうような満面の笑みでは龍之介にすり寄る。
擦り寄り方はまるで子猫のようで、とても愛らしい。

「だって、人の心に寄り添って、その人にとって一番いい対応が出来る優しい子だよ。周りに合わせるだけじゃなくて、時には自分のやりたいことをきちんと貫ける芯の強い子だとも思ってる。だけど甘えん坊で寂しがり屋で泣き虫な所もあって、そんなの全てが愛しくて大切。いつまでも俺の心をつかんで離さない、それが心地いい」
「龍くん…嬉しい…。誰よりも、龍くんに認められるのがすごく嬉しい」

互いに思うだけでなく、高め合える存在。
認め合える存在。
そんな相手と出会えたのは奇跡に近いものすら感じる。

「龍くんに出会えてよかった」
「と心が通じてよかった。本当に幸せだよ、俺」
「私も幸せ」

じっと見つめ合い、微笑み合い、唇を重ねる。

「ちなみに俺の困ったとこって?」
「ん?お酒に酔うと可愛くなりすぎるとこ」
「…それだけ?」
「うん。可愛くなりすぎて、私が構いすぎて、もっと甘えてくるからそれが更に可愛くて…っていう延々ループ。ホントやばい、母性爆発しそうになる」
「…え?それだけ?」
「うん」

こくりと頷く。
それ、困ってない気がする…と伝えれば、確かに…。と頷かれた。

「えー?じゃあ困ったとこ無いね。龍くんは私にとってパーフェクトってことだね。あ、じゃあ…逆に私に困ったとこある?」
「常日頃からいっつも可愛すぎて離したくなくなるとこ」
「…それだけ?」
「うん。何してても可愛くて、くしゃみしてても、欠伸してても、瞬きしても可愛い」

何しても可愛い。ほんと。
そう言いながら龍之介はの額に口付ける。

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