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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第121章 121




「…生理現象なんですけど」
「はもう、存在が可愛い。どうしよう」
「どうしようもない気がする…」
「ほら、困った。常に視界に入れておきたいし、ずっと胸の中に抱き締めていたい。こうして、を抱きしめて話してる時間が、俺にとっては最高のひと時」

きゅう、と抱き締め、微笑む龍之介は本当に幸せそうである。
家族に疎まれていた自分が、こうして愛されることに始めは戸惑った。
自分なんかがこんなに誰かに大切にされていいのかと。
けれど、龍之介からの際限ない愛のお陰で心から思う。

「龍くん」
「ん?」
「私を愛してくれてありがとう。私も、龍くんが心の底から大好き。私の全てで愛してる」
「俺のことも愛してくれてありがとう。に出会えて俺は世界一の幸せ者だよ。愛してる。これからもずっと」

額同士を合わせ、微笑み合う。
そのまま唇が重なるのに時間はかからなかった。

「ん…今日しないんじゃなかったの…?」
「そのつもりだったんだけど…」
「愛されてるねぇ、私。ふふ…しよ?」
「愛してる、何よりも、誰よりも。でも、大丈夫?」
「勿論大丈夫。私だって、龍くんが欲しいよ?」

龍之介の足に跨り、首に腕を回して見上げれば、龍之介もまた嬉しそうに微笑みを見る。

「愛してる」
「私も愛してる。いっぱい愛してね?」
「うん。明日何時?」
「学校だから七時起き」
「じゃあ…たくさんできるね」
「えっち。でも…嬉しい、幸せ」
「もね。愛してる」

微笑みながら口付け、そのまま唇を軽く舐め吸われる。
口付けに応えていれば、ゆっくりとベッドに押し倒された。

「たっぷり愛していい?」
「うん。龍くん…いっぱい愛して」

幸せそうに微笑み、擦り寄ってくるを抱きしめる。
甘く幸せな蕩ける夜は、始まったばかりである―――

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