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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第109章 109




「明日晩ご飯何が良いかな…何着よう…明日…会える…緊張してきちゃった」

寂しい気持ちは龍之介のお弁当によって小さくなり、代わりに明日への期待が膨らむ。
温めが終わったレンジの通知にそちらへ向かい、タッパーを取り出す。

「あちち…よし、頂きます」

さすがに食器に移す元気は無い、と蓋を開ければきちんと詰められた正にお弁当。
これなら食器を移す必要はない。

「愛情込められすぎ…好き」

くすくす笑いながらは手を合わせ食べ始める。
すると、スマホが着信を知らせた。

「?!龍くん…?あれ、ライブ…」

時計を見れば終了予定時間を少し過ぎたところ。
とはいえ、まさか龍之介なわけがないだろうと通話ボタンを押せば、紛う事なき龍之介の声。

『』
「龍くん、お疲れ様。ライブ終わったの?」
『うん!今終わったとこだよ。すっごく楽しかった!』

テンション高めだなぁ、と微笑みながらは何度か頷く。

「良かった。お疲れ様、今日はゆっくり休んでね」
『ありがとう。あ!は仕事中?だったらごめん…』
「ううん、さっき帰ってきたとこだよ。今龍くんが作ってくれたお弁当食べてる」

美味しい。
と付け加えれば向こうから嬉しそうな声が聞こえた。

『良かった。明日には帰るからね』
「待ってる。明日私休みだから、学校帰りに買い物行って帰るね。龍くんはゆっくり休んでて?」
『うん、ありがとう。』
「ん?」
『大丈夫?』
「…うん、寂しいけど…明日会えると思ったら明日凄く楽しみだよ」

の返答に龍之介はそっか、と答え微笑む。

「そろそろ着替えて撤収しないといけないんじゃない?」
『うん、そうだね。…また後で電話していい?』
「良いに決まってる。…龍くん」
『ん?』
「ありがとう、電話くれて。愛してる」
『俺も愛してる。じゃあ、また後でね』

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