君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第101章 101
「こんな可愛い子…24時間も他の人に見せたくない…」
「私夜中は出れないけども。それ言ったら龍くんが24時間出たら私興奮しすぎて死んじゃう」
「…興奮するのは俺の腕の中だけにして?」
「……興奮してきた」
「はは、じゃあ…もっと熱くなろうか」
「ひゃん…!」
耳たぶを食まれ、ひくりと反応すれば唇が降ってくる。
そこで、は思い出した。
「そだ、龍くん…」
「ん?」
「…ピアス、あけたいんだけど…どう思う?」
瞬間、龍之介の動きがぴたりと止まった。
「ピアス…耳?」
「うん、あ、軟骨も」
「…貧血起こしそう」
「え?!ちょ、え?!」
「の…この可愛い耳たぶに穴が…この…可愛い耳に…待って、電話させて」
「どこに?!」
「天と楽」
何やら大事になって来た。
『ねぇ、二人でいちゃいちゃ温泉旅行中じゃないの?』
「なんか、すみません…私事でこんな…」
『龍、そんな一大事か?』
「の体に穴が開くと思ったら居ても立ってもいられなくて!俺一人じゃ受け止めきれない…」
過保護もここに極まれりである。
『僕は開けない方が良いと思うけど』
『俺も。こないだ共演した女優にピアス開いてる奴いたけど、穴隠すの大変そうだったぜ』
「やっぱそっか…時代物のオファーとかもあるもんねぇ」
『ピアス風に見えるイヤリングもあるんだし、今は開けなくていいんじゃない?』
「確かに…」
『龍』
「何?」
『のことを僕たちに決めさせていいの?』
自分でちゃんと伝えな、という天の言葉に、龍之介はに向き直り肩をがしっと掴む。
「」
「はい」
「ピアスは…どうしても開けたいなら止めないけど。でも、まだ…せめて結婚式までは…」
「あけません!龍くんが心の底から良いよって言うまで開けません!!!」
『良いって一生言わないと思うよ』
『こないだ言ってたもんな、の耳たぶ可愛すぎるって』
意味わかんねぇよな
ホントにね
そんな会話に、何だかはいたたまれなくなって縮こまる。
いくら気の置けない仲である天と楽が相手とは言え、褒めるとこマニアックすぎるんですが。