君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第99章 99
「ゴージャス…!」
「すごいね!」
「ね、お姫様になったみたーい!」
「お茶お入れしますね。お茶菓子もどうぞ」
「ありがとうございます。、まず座ろう」
「はーい」
今すぐ探検に出たそうなに声をかけ、ローソファに二人で腰掛ける。
広々としたソファなのに、ぴったりと寄り添う二人。
ちなみに自宅のソファもそこそこ大きいが、やはりくっ付いていることが多い。
女将がお茶を入れれば、は懐紙に和菓子を乗せ龍之介に差し出した。
「ありがとう、」
「どういたしまして」
「お風呂は部屋付きの他に大浴場もございます。22時まで利用できますので宜しかったらご利用くださいませ。お飲み物やお菓子、アイスなども無料サービスも一階のラウンジにございますが、特別室にご滞在のお客様には隣の部屋が専用ラウンジになっておりますので、そちらをご利用くださいませ。お食事ですが、20時のままでよろしかったでしょうか?」
「はい、大丈夫です」
「畏まりました。朝食は何時にご用意いたしましょうか?10時まで承っております」
「朝も…8時くらい?」
「うん、それくらいがいいよね。ご飯の後お風呂入りたいし…」
二人の言葉にゆっくりと頷き、ごゆっくりどうぞと微笑み頭を下げてから女将は部屋を出ていく。
「失礼いたしました」
部屋の入口で再度そう言ってから、女将はその場を去って行った。
「至れり尽くせり」
「ドリンクとアイスの無料サービス、いいなぁ…うちの旅館もやればいいのに。二度と泊まんないけど」
呟きながらお茶を飲み、和菓子を割って食べる。
「お茶飲んだら早速お風呂入る?」
「うん!…一緒に入ってくれる?」
「もちろん、一緒に入ろ」
そんな上目に見ないで…
等と思いながら体は正直で、龍之介はの持つ湯呑をそっと取りテーブルに置いて口付ける。
「龍くん」
「ん?」
「運転お疲れ様!」
ギュッと抱き着かれ、龍之介は一瞬きょとんとしてから毒気を抜かれたようにくしゃりと笑い抱き締め返す。
「うん、ありがとう」
「今日はゆっくりしてね?」
「を目いっぱい愛してからね」
「みゅう…」
そっと頬に口付けを落とせば、照れくさそうな笑みが返ってくる。
「龍くん、好き」
「俺も大好き。お風呂入る?」
「入る!」