• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第95章 95




「何してたんです?」
「グッズの一般待機列にうきうきワクワクしながら並んでたわよ」

姉鷺の言葉に、TRIGGERの三人は顔を見合わせ苦笑する。

「お前、売れっ子女優なんだからよ」
「もうちょっと自覚した方が良いんじゃない?」
「グッズなら俺から上げるのに」
「だって…だって…並んでファンの子たちと気持ちを共有したかったんだもんっ!チケットだって頑張って三日間全通で取ったもん!」

うりゅうりゅと涙を溜めるの目元を親指で拭い、龍之介はそっとを抱きしめる。

「良い子良い子。頑張ったのちゃんと分かってるから泣かないの」
「んーっ」
「全通って…あんた仕事は?」
「午前に詰め詰めで頑張ってます!」

午後に楽しみがあると頑張れます!
と微笑むはまさに天使。

「失礼します!さんの購入されたグッズお持ちしました!」
「ありがとうございますぅー!!」

スタッフがノックの後、紙袋をに手渡す。

「何買ったの?」
「ペンラとー、リストバンドと-、うちわとタオルとTシャツと…ダイカットクッション(大)!」
「Tシャツもうちわもクッションも龍ばっかじゃねぇか!」
「私、龍くんの女だから」

くすくす笑いながらはクッションを取り出し抱き締める。

「良い顔してんな」
「自分のクッションに俺毎回ヤキモチ妬くんだけど」

呟きながら苦笑し、龍之介はクッションを抱きしめるを抱きしめる。

「そんな心配しなくても、龍くんに勝てる人も物もないよ。あ、私そろそろ入場の待機列いかなきゃ。龍くん、天、楽、本番頑張ってね!」
「ありがとう、。席どこ?」

天の問いに、はチケットを取り出して席を確認する。

「うんとね、前の方だけど見つけにくいかも」
「ファンサ送る。何が良い?」
「指ハート!みんなからの指ハートが良い!」

にぱりと笑いリクエストするに、三人で頷く。

「席までスタッフに送らせるわね」
「え?!並んじゃダメなんですか?!あのそわそわを味わえないんですか?!」
「あんたに何があったら龍がグダグダになるでしょ」
「うぐぅ…」

龍之介がに弱いように、もまた龍之介に弱い。

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp