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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第85章 85




「今日何食べたい?夜」
「」
「さっきいっぱい食べたでしょー?ごーはーん」
「ごはん…さっぱりしたのが良いかな。のおすすめある?」
「わかった。任せて!やってみたいのあるんだ。頑張ってみる」

出かける支度を終え、からコーヒーの入ったタンブラーを受け取りながらを抱き寄せ口付ける。

「こけら落としが終わったら、ゆっくり出来るかな」
「どうだろ…TRIGGERは今年のJIMAやブラホワもあるし…どこかで合わせて休み取りたいけどね」
「休み取れたらどこ行きたい?」
「沖縄。龍くんの育った場所が見てみたい」

至近距離で言葉を交わし、じゃあ行こう。と約束を交わして再度口付ける。

「よし、行ってきます」
「行ってらっしゃい」

軽く手を振り合い、龍之介を見送る。
もまた、夕食の準備をしてから軽く掃除をし、仕事の支度をしてから家を後にした。

「、おはよう」
「おはようございます、万理さん」
「今日も忙しいけど、頑張ろうね」
「はい!」

現場までの車の中では、台本を読んだりダンスを動画でチェックしたりとあまりゆっくりすることは無い。
龍之介が傍に居ないと、短時間の睡眠はだるさをもたらせてしまうらしく、が寝ることはあまりない。
最初の現場は雑誌の撮影。
インタビューも含めて仕事をこなしてスタジオを出れば、向かう先の方から歩いてくるRe:valeの姿。

「お、ちゃーん!」
「百さん!お久しぶりです。ドラマの撮影以来になってしまいましたね」
「ちゃん超忙しいもんね!どっかで会えるかなーって思ってたけど、今日まで会えなかった」

にゃは、と愛らしい笑顔で駆け寄ってくる百に、はくすくす笑ってから千へと視線を向け頭を下げた。

「初めまして。小鳥遊事務所のです」
「うん、知ってる。小鳥遊事務所のお姫様」
「そんな大層なものではありませんが…」
「あ!そうだ、見たよ。ラビチューブ!」

百のその言葉に、はヒュッと息を呑む。

「すっっっっっっごい良い声だよね!」
「あ、あり、ありがとうございます…!」

歌う事は好きだ。好きなのだが、なぜか歌に関してはあまり自信が持てないのだ。

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