君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第80章 80
龍之介がラビチャを送れば、からすぐに準備は終わっているとの返信が来る。
ならばと三人は部屋を出ての元へ。
「…………………」
「?どうかした?大丈夫?」
「っあ、毎朝龍くんの寝顔見れるだけで超幸せなのに、朝からTRIGGERのお三方のお顔を見られるなんて、どれだけ贅沢なんだろうと。今日死んでも悔いはないな、と」
真顔、というよりマジの顔で言われてしまい、三人は顔を見合わせてから苦笑して、三者三様に口を開く。
「死なないでよ、」
「死ぬんじゃねぇよ」
「死なれたら困るよ」
「ふふ、簡単には死にません。意外にしぶといんだから、私。TRIGGERに永遠についていくから。ファンとしても、ライバルとしても」
にこりと微笑みながら、龍之介の腕に抱き着きは三人を見上げる。
「ライバル…へぇ、僕たちと張り合う気だね?」
「ん。やるならそれくらいの気概で行かないとね。TRIGGERが好きだからこそ、負けたくない」
「いいな!お前のそういうとこマジ好きだぜ!」
「ならきっと俺たちと並んで走っていけるよ。頑張ろうね」
天と楽はまだの歌唱に関しての実力は知らない。
けれど、彼女が目を見張るほどの努力家で、そして尚、才能がある逸材だという事は知っている。
だから歌手としてのへも多大な期待を寄せているのだろう。
それはにとってプレッシャーではあるが、その分認められているのだという励みでもあった。
「頑張る!」
そんなを撫でまわし、途中で合流した万理と姉鷺も含め六人で朝食会場へ。
「部屋ごとにテーブル分かれてるみたいだから、はあっちだね」
「はーい…一人?!」
一人で泊まったのだから、一人である。
さすがにそれは寂しかろうと、万理がともに席に着いた。
「龍、顔怖いわよ」
「大神さんが羨ましい…」
「他にお客さんもいるんだから顔に出すんじゃないの」
姉鷺に静かに注意され、龍之介は平常心を保とうと小さく深呼吸である。