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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第78章 78




姉鷺の言葉にずざっと後ずさるに、嬉しそうに頷く龍之介。

「ででででででも龍くん忙しいし…!」
「大丈夫だよ。オフだってちゃんとあるんだし」
「オフは休んでほしい…」
「大丈夫よ、ちゃんと仕事考えて振付考案の時間も撮ってあるから」

流石敏腕マネージャー、姉鷺カヲルである。

「デビュー自体は少し先だから、考えてもらう時間も練習の時間もちゃんとあるよ。だけど、の声がいかに素晴らしいかを世間に知ってもらうために、小鳥遊事務所の公式ラビチューブに<歌ってみた>動画を何本か上げたいんだ」

IDOLiSH7のライブや曲の告知、のドラマなどの出演告知に利用されている小鳥遊事務所の公式チャンネル。
告知関係のものばかりだが、IDOLiSH7や名義のチャンネルがまだないため、視聴者はそこそこいる。
たまにの<踊ってみた>動画が上がるが、毎回かなりの再生数を上げていた。
歌手デビュー決定とは言わないまま、の新しい挑戦としてファンの様子を窺いたいらしい。

「取り敢えず2、3曲、好きな曲選んでいいよ。何が良い?」
「んー…女性歌手も男性歌手も歌いたいです。IDOLiSH7とTRIGGERは絶対歌います!」
「3曲で決定」

ブレないTRIGGER狂い女優、である。
取り敢えず詳細は東京に戻ってからという事で、万理も姉鷺も自室へと戻って行った。

「歌手デビュー…想定よりかなり早いけど…頑張りたい。いつか、TRIGGERと同じステージに立ちたいっ」
「いつでも待ってるよ」
「ここまで登ってこい」
「ステージに上がるときは、俺が引き上げるから、安心して」

先輩3人に迎え入れられ、は嬉しそうに微笑み頷く。
さっきまでの不安は、一瞬で消え失せた。

「頑張る!ファンの人たちにもっと愛を届けられるってことだよね?楽しみたい!」

仕事と恋には常に前向き。それがのいい所である。
そんなに3人も頷き、そろそろ各々の部屋に向かうかと歩き出した。

「じゃあ、、おやすみ」
「おやすみ、天」
「龍はどうするんだ?」

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