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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第75章 75



浴衣を脱ぐように、するりとシャツを落とし、筋の通った背中越しに(とその横のカメラ)に色っぽく視線を向ける天。
バッとシャツを捲り脱ぎ、を見てからにやりと笑う楽。
そして、を見たまま、ゆっくりとTシャツを脱ぎ、にふわりと投げて微笑む龍之介。
その衝撃に、は気を失いそうな素振りで天井を見上げる。

「ちょっとあんた!大丈夫?!」
「あ、頭がくらくらして息が出来なくて鼻血が出そうですが大丈夫です…か、か…かっこい…」
「いつものね」
「大丈夫だね」

龍之介のシャツをがっしり掴みながら、ふらりとヨタつくに姉鷺は一瞬慌てるが、いつもの発作とわかればこくりと頷き放置。
万理はともかく、自社タレント並みに扱いが慣れている。

「カット!一人大丈夫じゃない子がいるけどオッケー!」
「、大丈夫?」
「今!今来ちゃダメ!」

ビッと両手を近づいてくる龍之介に向け、首をブンブン振る。
何事かと一瞬思ったが、このには心当たりがあったのでくすくす笑い大人しく引き下がる。

「どうしたの?」
「襲い掛かる三秒前だから離れてだって」

まだ笑っている龍之介に、天と楽は顔を見合わせてため息。

「惚気ないでよね」
「え?」
「そんな赤裸々暴露話いらねー」
「え?!…あ、そうかも」

驚いては見るものの、確かにそうだと頷き龍之介は苦笑する。

「はい!あんたも出なさい!スタッフもみんな出るから!」
「え?!」
「なぁにが、え?!なのよ!はい!出る!」
「姉鷺さんの意地悪ぅ!!」

ぐいぐいと背中を押され、脱衣所から引きずり出される。
そんなの断末魔に苦笑するTRIGGERの三人。

「あ、俺のシャツ…」
「浴衣に着替えるって話だし、持たせといたら?」
「無事に返ってくるかなぁ…」
「渡した服が無事じゃなかったことあんのかよ」
「うーん。アイロン泣かせなくらいクシャクシャに抱き締めてたことはあるよ」

そんなとこも可愛いんだけど。
惚気混じりの話をしながら風呂に入る準備をし、三人は浴室へ。

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