君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第43章 43
「吐きそう…」
「珍しく俺も」
「私も」
光速で準備を整え、、龍之介、姉鷺は小鳥遊事務所の前で深呼吸。
再度呼吸を整え、事務所へ入ればは社長室へ向かう。
「!」
「万理さん」
「悪い、事務所で迂闊に名前だしちゃったから…」
「いえ、黙っていた私も悪いんです。万理さんは悪くないです」
「くん、入りなさい」
「はいぃ!!」
中から声が聞こえ、ビシィ!!と背筋を伸ばして扉に手をかける。
「失礼します」
「「失礼いたします」」
に続き、龍之介と姉鷺も社長室へと入り、最後に万理が入室して扉を閉めた。
「さて、くん。なんで呼び出したか、わかるね?」
「はい。私と、十さんとのこと…です」
「そう。どうやら万理君も姉鷺さんも君たちの事を知っているみたいだけど、敢えて直接聞こう。君たちはどんな関係なんだい?」
小鳥遊の問いかけにが答えようとすれば、龍之介がの肩を抱いて口を開いた。
「俺たちは、真剣に交際しています。が二十歳になったらですが、結婚も考えています」
「龍、あんた…」
「、本気?」
龍之介の言葉に、姉鷺も万理も驚いた表情で二人を見る。
「本気です。私は年齢的にはまだ幼い。でも、龍之介さんは私の未来を明るく照らしてくれる人です。彼と歩いていきたいと、そう思っています」
「くん、それをご両親が聞いたらどう思うか、考えたかい?」
「…私の両親は、私を愛してはいません」
「…?」
小鳥遊に応えるに、龍之介は首を傾げる。
「ただ、世間体をとても気にしますから、反対だけはしてくるかと思います」
「うん、汚い話になってしまうが、旅館は大手のスポンサーだ。君の結婚に対してマイナスな感情を抱いたら、僕たちは大手スポンサーを失いかねない」
「そうですね。ゆくゆくはどこかの御曹司と見合いでもさせてけっこ……御曹司じゃん!!」
「へ?」
「龍くん!世間的にはホテル王の息子!」
あ。