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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第227章 227




「うん!新しい入浴剤かったんだよ。あとね、ファンレターも今日貰ったのー!いっぱい!」
「そっか、嬉しいね」
「読むの楽しみなんだ」

ファンレターはもちろん嬉しいが、それよりも龍之介の帰宅が待ち遠しくて仕方なかったらしい。
それ故に申し訳なさを覚えながらも、ファンレターはまだ未読である。

「事務所で中は確認済み?」
「うん。危ないものや危険な文面のものは省いたって万理さん言ってたよ」
「省いたってことは、あったってこと?」
「…1通だけ、ちょっと危ない文面のがあったって。危ないものってのは、お酒とか、未成年に渡せないものって言ってた」

の言葉になるほどと頷き、キッチンに向かうに天が続く。
龍之介はスマホを取り出し、どこかへ連絡している様だった。

「あ、大神さん、十です。夜分にすみません。に届いたファンレターなんですど、省いたものっていうのは…そんな……はい、そうですね。え、そんな何百通もある中で1通だけだったんですか?それは…さすがですね。すごいなぁ。あ、はい、わかりました。ありがとうございます。はい、失礼します」

どうやら相手は万理であり、省かれたファンレターの文面を知りたかったようである。
龍之介の過保護が発動したかと楽が苦笑していれば、スマホを切って画面を見つめたまま考え込んでいる様子の龍之介。

「どうした?」
「…ちょっとこっち来て」

に聞かせる話ではないと思ったのだろう、楽をキッチンから離れた場所へ呼び寄せる。

「何だよ」
「省かれた1通、鳳くんからだったんだって」
「は?、まだに纏わりつこうとしてんのかよ」
「うん…文面も、まるで恋人に送るような所謂ラブレターみたいなものだったって。警察に提出するから省いたって言ってた」
「には聞かせねぇのか?」
「うん、事実関係がはっきりするまでは知らせないで欲しいって」
「なるほど。俺も黙っとく」
「うん、ありがとう」

会話がいったん落ち着いたところでと天の後片付けも終わったようだ。

「終わったよー」
「お疲れ様。任せちゃってごめんね、天もありがとう」
「が殆どやってくれたから」
「天が手伝ってくれたからすぐ終わったよー」

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