君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第227章 227
「ううん、流石に自宅はNG出してもらったよ。ただ、エントランスまでは来るから、見送りと出迎えは取材の間は難しいかも」
「そっかぁ…見送りたいし出迎えたいけど…」
「偶然を装って出てくにも限度があるしねぇ」
「撮影はいつから?」
「来週だね、一番仕事が入ってるから。来週は月曜から日曜までお休み無し!朝5時から夜10時までガッツリずっとお仕事です!…泣きたい…」
がっくりと項垂れるを抱き締め、そっと頭を撫でる。
「今週はなるべくゆっくり過ごそうね」
「やだ。龍くんとずっとべったりいちゃいちゃする」
んんんんんっ!!
かっわっい…!
思わずを抱き締めたまま悶絶しそうになるところを何とか理性で押さえ、の顔を掌で包み口付ける。
「そんな可愛くて嬉しい事言わないの」
「事実だもん」
「いちゃつきまくりやがって」
「もう2人ともの部屋行きなよ。全く…」
「えー?天と楽ともっと居たいよー」
あーー!かわいー!!
天、楽、2人揃って大悶絶である。
「龍、ちょっと貸せ」
「へ?」
「、おいで」
「はーい。ん?!んははは!天大好きーっ」
天に呼ばれるままてこてこと近付けば、そっと抱きしめられる。
嬉しそうに天に抱き着くに、龍之介もまた小さく笑う。
「お、天には妬かねぇのか」
「俺には天も弟みたいに可愛いから」
「へぇ…。、こっち来い」
「楽ーっ!大好きーっ」
「俺も」
両腕を広げ呼べば小さな衝撃と共に小さな身体が飛び込んでくる。
そんなを抱き締めて頭を撫でれば、嬉しそうな笑顔が向けられる。
「このアングル最高だな」
「楽、ストップ」
「何で俺にはストップ掛けんだよ」
「邪念があるからでしょ。前科もあるし」
「それ蒸し返すんじゃねぇ」
それでも龍之介のストップがかかったのならば大人しくを離すべし。鉄則である。
「、おいで」
「龍くんっ!好き好き好き好き大好きーっ!」
「俺も好きだよ、愛してる」
「ん…ふふ、幸せっ」
うりうりと龍之介の胸にすり寄るは、やはり可愛い。
敵わねぇなぁ、と天と楽は顔を見合わせ頷き合う。
「後片付けしたらの部屋行こうか」