君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第226章 226
「僕も入れるよ」
「マジか」
「寮でも冷蔵庫入れてたー。うひゃあ!あ、冷たくて気持ちいい」
小さなサイズの湿布が貼られ、は龍之介を見上げ微笑む。
「ありがとう、龍くん」
「どういたしまして。200枚書くってことはまだ半分残ってるんだよね?明日持っていくと良いよ」
「うん、そうする。ありがとー」
にぱりと微笑みそっと抱き着いてくるを抱き締めて頭に口付ける。
「他は大丈夫?」
「うん。あとは打合せ兼ねてランチして買い物行っただけだから」
「大神さんも大変だったね」
「ね。漢字調べたりとか数揃えたりとかしてくれたよー。パソコン無いから、うちでやるより事務所の方が良かったかもしれないけど」
「……ん?の部屋で書いてたの?」
「うん。移動少なくて済むからって万理さんが来てくれたよ」
「そっか…」
小さく頷き、食事の支度をするを後ろから抱き締める。
が見上げればそのまま唇が降って来た。
「りゅーくん?ん…んふふー」
「は喜んでっけど」
「ヤキモチだよね、あれ」
「俺らが入ってもそんな気にしねぇくせに」
「最近大神さん、に対する態度が大分甘いからね。からの信頼も半端ないし…マネージャーだから仕方ないともいえるけど」
「まぁなぁ…でも大神さん、絶対アイツ好きだよな」
「それ言ってこの間姉鷺さんに怒られたのもう忘れたの?」
天の言葉に事実だろ、と腕を組みながら返せば、まぁね、と同意が返ってくる。
万理の気持ちはバレバレであった。
「ご飯できたよー」
「お前ホント…どんだけ頑張ったんだよ」
「ほとんどオーブンにお任せだよ。あとはサラダとスープ作っただけだもん。ご飯じゃなくてパンにしたし。見た目が綺麗にできたからテンション上がるぅ」
くすくす笑いながら食卓を整え、は席について隣に座った龍之介を見上げる。
「ん?」
「…龍くんが傍に居るの実感してる。会いたかった」
「俺も会いたかったよ」
「丸っと会ってないの2日間だけじゃない」
「お前だって早くに会いたかっただろ?天」
「龍ほどじゃないけどね」
「龍くんも会いたいって思ってくれた?」