君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第226章 226
「ただいま、。これもお土産」
「えへへ、天もおかえりなさい!ありがとーっ」
龍之介が端に避け、その横を天と楽が通り過ぎ様にの頭を撫で、土産を手渡しながら部屋へと上がっていく。
そんな2人を見送ってから、龍之介は再びを抱き締めた。
「今日も可愛い。、愛してる」
「私も愛してる。龍くん…もっとぎゅー」
「もぉ、可愛すぎるよ」
くすくす笑いながらきゅう、と抱き締める龍之介に思う存分擦り寄り、は顔を上が手龍之介の頬を撫で軽く背伸びをする。
それが合図とばかりに、龍之介はそっとの顎を掬って口付けた。
「ん…」
「…はぁ、会いたかった」
「私も。3泊は長い…」
「そうだね。何もなかった?」
「うん、大丈夫だよ」
微笑みながら擦り寄ってくるに笑みを返し、そろそろ部屋に上がろうと龍之介は促す。
「晩ご飯、すぐ食べられるよ」
「ありがとう、お腹ぺこぺこだ」
「ふふー、じゃあ行こ」
荷物を再度持ち上げ、手を差し出すの手を取る。包み込めるほどに小さくて薄い掌が、とても愛しい。
「」
「ん?」
「好きだよ」
「私も大好きだよ。ライブどうだった?」
「すっごく楽しかったよ!今回は姉鷺さんが映像撮ってくれたんだ」
「え、見たい!今ある?」
「一部はスマホで撮ってくれたから、1曲分なら」
「みーたーいー!ご飯の後で見せてー」
まずは龍之介たちのご飯が優先らしい。
そんなにくすくす笑い、龍之介は頷いてから二人揃ってリビングへと向かう。
「、ご飯張り切ったね」
「そお?」
「すっげぇ美味そうだな。一気に腹減った」
「良かった!すぐ食べれるから座ってて」
「は疲れてない?」
龍之介の問いかけに天と楽もを見る。
今日はオフではなかったはずだ。それなりに疲れているだろうと首を傾げる。
「今日はねぇ、手首がやばい」
「え?!ケガしたの?!」
「ううん、サイン100枚くらい書いたの。アルバム発売に合わせて全国のCDショップと抽選で100名にプレゼントするんだって」
手のひらをぶらぶらと振りながら苦笑するに、龍之介は冷蔵庫から湿布を取り出す。
「冷蔵庫に湿布入ってんのか」