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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第224章 224




「理ちゃんモテモテぇ」
「貴女に言われたくないと思いますよ」

現在芸能界ナンバーワンモテ女優と名高い。
一織のその言葉に、環と悠は揃ってうんうんと頷く。

「なんでさ。私は龍くん以外興味ないんですー。…ん?電話…龍くんっ」

震えるスマホの着信画面に表示されたのは龍之介の名前。
光の速さで電話に出れば、何とも晴れやかな笑顔。

『、ごめん。今大丈夫?』
「全然大丈夫!声聞きたかったのー」
「なぁ、ってこんな甘えただったか?」
「十さんに対してはずっとあの調子です」

一織の言葉に、悠はを見る。
笑顔でいる印象が強いだが、そのどの笑顔より、通話先の龍之介への表情が何より可愛いと思ってしまう。

『今学校?』
「うん、でも休み時間だよ。そいえば、何か用があったの?」
『ううん、俺も同じ。の声聞きたかったんだ。休み時間かな、とは思ったけど…当たってて良かった』
「龍くん…大好き」
『俺も大好き。折角の休み時間にごめんね』
「ふふ、大丈夫だよ。環と一織と話してたんだ」

にぱりと微笑み答えるに、名前出すな!と環と一織がたじろぐ。
龍之介の嫉妬の対象にはなりたくない。出来うる限り絶対に。

『…環くんに代わってくれる?』
「ん?うん。環ー、代わってだって」
「ぜってーやだ!!怖いもん!」
「?じゃあ一織…あれ?一織どこ行った?」
「へ?!いおりん!!逃げんなよずりぃ!!」
「えー?環も行っちゃった…じゃあ、いすみん」
「なんで俺?!やだよ!!」
「まぁまぁそう言わず。TRIGGERの十龍之介だよ?宣戦布告しなくていいのー?」
「う…別に戦ってねぇけど…」

とは言いつつの笑顔に弱いのは悠もであり、スマホを渡されるままに耳に当てる。

「亥清悠だ」
『悠くん、こんにちは。の様子どう?』
「机にぐったりしてる。あんたがいねぇと、アイツほんとポンコツ」
『ポンコツなも可愛いでしょ?』
「……その質問は、罠だろ」

可愛いと言っても、可愛くないと言っても、どちらにしてもいい意味でとらえられることは無いだろう。
を愛してやまない龍之介の前で、正しい答えを導き出すことは難しい。
通話先の龍之介は、悠の言葉に苦笑気味である。

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