• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第222章 222




『じゃあ早速最後に宣伝しちゃおう!』
『ありがとうございます!1月4日、私のファーストアルバム「in LOVE」が発売されます!特典も色々あるみたいなので、是非是非チェックしてみてくださーい!』
『本日のゲスト、さんでしたー!』
『ありがとうございましたー!』

立ち上がり、ぺこりと頭を下げてから手を振りつつスタジオを後にする。
いやー、可愛いですねー、とMCが見送ったのを見てからテレビを切れば、龍之介に着信。

「だ。もしもし?」
『龍くん、お疲れ様!』
「お疲れ様。テレビ見てたよ」
『え!そうなの?ありがとーっ!今大丈夫?』
「うん、もちろん」
『良かった。あのね、今日の夜の打ち合わせ無くなったの。だから、ちょっと早めに帰れるよ』
「え、ホント?嬉しいなぁ。一緒に晩ご飯食べれそう?」
『うん!6時くらいには帰れると思う!』

とてもにこやかに嬉しそうに聞こえてくるの声に、龍之介の表情も綻ぶ。

『食材あったっけ?買い物して帰ろうか?』
「今冷蔵庫の中あんまりないね。じゃあ、大神さんにスーパーまで送ってもらえそうかな?俺もスーパーまで行くから」
『一緒にお買い物っ!楽しみ!』

素直に喜びを表してくれるに、先程の嫉妬心など直ぐに吹き飛んでしまう。

「ははっ、俺も楽しみ。…」
『なぁに?』
「愛してる」
『はわ…私も愛してる。龍くん、大好きっ』
「俺も。じゃあ、残り頑張ってね」
『ありがとう。もー、めっちゃ頑張ってくる!行ってきます!』
「行ってらっしゃい」

通話を切り、待受けのを見て笑みを溢す。

「忙しいな、お前」
「え?忙しいのはだよ?」
「「「表情」」」

天、楽、姉鷺の声がぴったりと重なる。

「さっきまで嫉妬まみれの顔してたくせに」
「から電話来た途端にこにこして」
「電話の最中はデレデレして」
「う…すみません…」
「大神くんとのことは心配する必要ないってあんたが一番わかってるでしょ」
「は龍しか見てないって、何度言えばわかるの」
「それでも自信は無いんだよ。今やトップ女優のが、俺の彼女だなんて…」
「婚約者だろ。は、お前だけの婚約者」
/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp