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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第221章 221




「逢坂壮五に正座させられたの覚えてる?」
「それも覚えてない…」

苦笑交じりに呟く龍之介に、天は小さく溜息である。

「…お前、それ大丈夫か?」
「メイクで隠すよー」

一方その頃キッチン。
大分躊躇して首筋のキスマークについて聞き出した楽だが、実にあっさりと返される。

「べろべろに酔ってたろ、あいつ」
「ほぼ寝ながらつけてた。超可愛かった…どうしよう?」
「そんな惚気聞かされる俺がどうしようだろ」

どれだけお前の事好きなんだよ、龍は。
そんな楽の言葉には朝食を作りながら首を傾げる。

「どうだろうねぇ…私が愛してる気持ちと同じくらい?」
「朝っぱらから大量の砂糖ご馳走さん」
「お粗末様でした。さて、もうすぐご飯だよー、龍くーん」
「手伝い出来なくてごめんね、」
「ふふ、いいのいいの。二日酔いのお薬も置いとくからね?楽は平気?」
「なんとか」

薬の瓶をテーブルに置き、順番に朝食を並べる。

「天、サラダめっちゃ美味しそう」
「そう?良かった。ところで」
「ん?」
「龍のこと甘やかしすぎ」
「?あー…ごめん。だって龍くん可愛いんだもん」
「どう隠すのさ?」
「コンシーラーでちょちょいのちょいだよん」

くすくす笑いながら、ご飯できたよー、とテーブルに箸を並べる。
龍之介が終始申し訳なさそうな表情の所を、は微笑み龍之介に抱き着く。

「龍くん」
「ん、なぁに?」
「大丈夫。愛してる」
「…うん、俺も愛してる」

ぎゅう、とを抱き締めて、付けてしまった首筋のキスマークにそっと口付ける。
そして思い出した。
は龍之介の昨夜の行動を、嬉しそうに受け入れてくれていたことを。

「…俺すごい甘えてなかった…?」
「甘えてた。超可愛くて甘やかしちゃった」

昨夜の様に嬉しそうに微笑むに、龍之介もまた小さく笑いの肩に顔を埋める。

「あんな俺…受け入れてくれてありがとう」
「どういたしまして。どんな龍くんも愛してるよ」
「」
「なぁに?」
「好きだよ」
「私も好き。大好き」
「それに、愛してる」
「うん、私も。愛してる」
「ちょっと」
「おい」
「ん…なにー?」

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