• テキストサイズ

君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第221章 221




「ご、ごめんっ!撮影とか…」
「大丈夫。私も止めなかったし」

パンッと顔の前で両手を合わせ謝る龍之介に、は軽く首を振って龍之介の元へと戻る。

「ま、不完全燃焼ではあるけど…それはそれでいい刺激。もうすぐ天と楽来るから、ご飯の支度するね?」
「うぅ…なんで覚えてないの俺…こんなに吸い付いてるのに…」
「呼びかけても反応ないのにチューチューするからどうしようかと思ったよ」

呟きながら龍之介に口付け、そのまま首筋に唇を下ろす。
鎖骨に一度口付けてから、ちゅう、と吸い上げた。

「っ…」
「お返しっ。綺麗に着いた」
「…」
「しばらくオフは無いけど、明日はゆっくりできるから…今日の夜は覚悟しといてね?」
「…うぅ、今すぐ抱きたい…」
「二日酔いの頭痛収まってないのに無理しちゃだーめ。蜆のお味噌汁作るね。いい子で待ってられますか?」
「はい」

素直に頷く龍之介に微笑みを返し、は部屋着を着て階段を降りていく。

「龍くんの寝間着畳んでサイドテーブル置いてあるからねー」
「ありがとう」

階下から聞こえる声にサイドテーブルを見れば、今が着ている部屋着とサイズ違いの同じものが置いてあった。
それを着て階段を降りれば、朝食づくりに取り掛かっているの姿。

「…これお揃い?」
「そだよー。ほら、お湯沸くまで顔洗おー」

龍之介の背中を押しながら洗面所に向かい、これまたお揃いのヘアバンドを付けて2人で顔を洗う。
そこに玄関の扉が開く音がし、天と楽がやって来た。
龍之介の部屋には龍之介が持っているものと別にの部屋のカードキーが置いてある。
故に、天も楽もいつでもの部屋へと来られるようになっていた。
これもまた、からの信頼の証でもある。

「天、楽、おはよーっ」
「おはよう、。ちょっと早かった?」
「大丈夫!ご飯はまだだけどすぐ作るね」
「俺も手伝う」
「ありがとう、楽」

化粧水を取った手を頬にぺちぺちと当てながらは楽と共にキッチンへ向かう。
残された天は、龍之介が傍に立つと同時にぺちっとその背中を叩いた。

「天?!」
「の首、赤いの何」
「う…それが…覚えてなくて……」
「飲みすぎ」
「ごめんなさい」

/ 1123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp