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君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】

第216章 216




番組開始時間は迫っている。
IDOLiSH7の方にも顔を出して応援したいのだろう。

「舞台袖で待ってるからね。愛してるよ、TRIGGER。頑張れ!」

ガッツポーズで応援し、キスを投げてからは楽屋を出ていく。

「「「可愛い」」」
「可愛いのはもう知ってるから。あんた達がべた惚れなのも知ってるから。準備!!」

姉鷺の言葉にハッとし、時計を見れば3人は残りの準備に取り掛かるのであった。

「お疲れ様ー!」

TRIGGERの楽屋からIDOLiSH7の楽屋へと移動したは、ノックと共に扉を開く。
こちらは皆準備が整っている様で、和気藹々と、しかし少々の緊張感が漂っているように見えた。

「、先TRIGGERんとこ行ったろ」
「何故バレた!」
「十さんに悶絶してる絶叫がここまで聞こえた」
「TRIGGERカッコ良かった?ちゃん」
「やっばかったです!とはいえ、支度が整う前にこっち来たので…さらにヤバいことになってる気がします…」

ごくり、と喉を鳴らし呟くにそわそわが止まらないTRIGGERファンの壮五。

「そうなんだ。楽しみだなぁ…」
「ですよねぇ…ふふ、龍くん早く会いたいなー」
「つい1分前に会ってない?」

そろそろ番組の開始時間だという事でスタッフが楽屋に声を掛けに来た。
一足先にが楽屋を出れば、丁度TRIGGERも楽屋を出たところだった。

「……」
「!…?」
「キスしていい?」
「え?!」
「キスしたい」
「ちょ、え…こ、ここで?!」

慌てふためく龍之介だが、小さく咳払いしてを見る。

「もしかして、ときめいちゃった?」
「すごーーく。かっこいい…龍くん、世界一カッコイイ」
「世界で一番かわいい子に褒められると嬉しいなぁ。」
「ん…?」
「愛してる。今はここで我慢して」
「へ…」

そんな一言と共にそっと頬に口付けられる。
周りはそんな2人に一旦ざわめくが、と龍之介だと気付くと、いつもの事ね、と各々の仕事へと戻っていった。
はと言えば、不意打ちの頬への口付けに頬を抑えて真っ赤になって龍之介を見上げていた。

「はわ…」
「真っ赤だな、おい」
「可愛い…ほっぺりんごみたい」

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