君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第216章 216
「TRIGGERのカッコよさ、改めて見せつけようね」
「うん。の為に、ファンのみんなの為に、目いっぱい楽しんで踊って歌うよ」
「うん、ずっと待ってた。ずっと見たかった。ずっと会いたかった。ずっと応援してる」
背伸びをするに、龍之介は微笑みそっと彼女の顎を掴み口付ける。
「可愛い顔して…愛してる」
「私も愛してる」
「りゅ~う~!!!あんたも出て来なさい!」
カーテンの向こうから聞こえてきた地を這う声に二人揃ってびくっと肩が跳ねる。
が来た時は席を外していた姉鷺が戻ってきたようだ。
「怒ってるぅ…お姉ちゃんが怒ってるぅ…」
「怒ってない」
「めちゃくちゃ怒ってるじゃないですか…!」
「怒ってない」
「天まで怒ってるぅ」
「、取り敢えず出ておいで。には怒らないから」
「俺は怒られるの?!」
ショックを受けている様な龍之介の姿に、はそっと微笑み口付ける。
「怒られに行ってくる」
「が怒られるなら俺も一緒に怒られるよ」
「「怒ってないって言ってるでしょ」」
「、あんたが来たことは私も嬉しいんだから。取り敢えずさっさと龍に準備させなさい」
「に構ってたら龍の準備が進まないでしょ」
姉鷺と天の言葉に、は素直に頷き仕切りのカーテンから出る。
天も楽も、後はジャケットを羽織るだけになっていた。
「カッコいい…」
「だろ?」
「天もカッコいい…」
「ありがとう」
「てことは……」
そう言ってはぐるりと振り返り、龍之介の居るカーテンを見つめる。
やがてシャ、と鳴らし、袖のボタンを留めながら出てきた龍之介には思わずふらつく。
「?!」
「……無理…」
「何が?!」
「カッコ良すぎて無理!!カッコいい!愛してる!」
「俺も愛してるよ」
「大発狂してる奴にごく自然に返事してんじゃねぇよ」
今にも抱き付きそうなの首根っこを姉鷺が掴み、引き離す。
「シワになるでしょ!?」
「そこは…頑張る、ので!」
「、良い子だからちょっと我慢。ね?」
「うにゅう…頑張る」
「さて、仕上げるわよー」
「あ、じゃあ私IDOLiSH7の方に行ってきます!」