君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第211章 211※
龍之介の片腕が腰に周り、片腕はの顎を掴み、の身体は再度ソファに沈められる。
瞬間、同じように限界だったもまた、龍之介に抱き着いた。
「さて、じゃあ…起こして?」
「ん、ん…」
勝者のいう事を聞くというルールの元、龍之介はの身を起こしソファに座る。
かと思えば、反対に今度はが龍之介をソファに押し倒した。
「…?」
「今日は私がいっぱい気持ちよくしてあげるね?」
「でも明日…」
「龍くん、いい子だから…」
シー。ね?
人差し指を口元に当て微笑むは、龍之介の知る誰よりも妖艶で美しい。
その美しさにくらくらと酔いしれれば、明日への懸念などあっという間に消え失せる。
「…」
「ん…?」
「ベッド行こ?」
「んー…ううん、ここで」
唇をぺろりと舐め、龍之介の顎に触れながら口付ける。
呼吸もままならないほどに互いを求めるように口付けは、何度も角度を変え、唇を啄み、舌が絡み合う。
「はっ…はぁ、ん…」
「…っ…」
「龍…は、んぁ…」
口付け合いながらは龍之介のシャツを脱がし、龍之介もまたのTシャツを捲り上げる。
「綺麗…」
「食べたい?」
「すごく…食べたい」
「だーめ。ちょっとだけいい子にね?」
くちゅりと音を奏でながら舌が絡み、は幸せそうに微笑みながら龍之介の首筋を啄みつつ唇を下ろしていく。
「…ん…」
「んー…龍くん、大好き…愛してる…」
胸板をなぞり、口付けながらは時折龍之介の耳元に唇を寄せ愛の言葉を囁く。
口付けを交わす間も、の手は龍之介への愛撫を止めなかった。
「ふ…は、ぁ……愛してる」
「うん、愛してる…っあ、ダーメ」
龍之介がの身体に触れようとすると、その腕を掴まれてソファの背に縫い付けられ、その度に口付けが深まっていく。
「ん…ちゅ…っ」
「良い子にしてて?」
「だ、って…」
俺も触りたい。
切なげに眉根を寄せて見上げられ、思わずぐらついてしまいそうになるが、それを微笑みで隠し、はそっと龍之介の頬を撫でた。