第9章 乙骨憂太くんに愛されたい②
side.乙骨憂太
「ねえ?名前ちゃん」
「はぁっ…何?」
「好きだよ」
「うん…はぁっ…私も」
エッチができて嬉しいけど、一つ気になることがある。
「名前ちゃん。何で痛くなかったの?」
“ボンッ”と真っ赤になる名前ちゃん。
え?
変なこと聞いちゃった?
「………ひと…り……から」
「えっ?」
声が小さくて聞こえない。
「憂太がしてくれないから、一人でしてたの!」
「ぶっ!はははっ!」
「笑うな!バカぁ!」
僕の彼女は世界で一番可愛いと思う。
顔を真っ赤にして怒る名前ちゃんにキスをした。
「ごめんね。でもこれからはお互い我慢しなくて済むね」
「…うん…」
これで僕も安心して一緒に寝れるよ。
なんて考えてたのにな…。
1週間くらいしたら、名前ちゃんは一緒に寝なくなった。
不思議に思って聞いてみたら。
「えっ?だってもう一緒に寝る理由ないもん」
「えっ?」
「だって憂太。もうエッチしてくれるし」
それって僕を煽ってたの?
僕はまんまと名前ちゃんの掌の上で踊っていたらしい。