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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第8章 乙骨憂太くんに愛されたい①


 


目覚めると憂太の顔が間近にあって、思わず息を飲んだ。



えっ?

何で?

私、憂太に抱きしめられてるの?



顔に熱が集中する。


自分から責めるは平気なのに。

こういう不意打ちは、恥かしい。



そもそも何で私生きてるんだろう?



あの時聞こえた声。



もしかして真希ちゃんと憂太が助けに来てくれた?



そっと腕の中から出て行こうとすると、憂太を起こしてしまった。





「…ん…名前…ちゃん?」

「…あ…ごめん。起こした?」

「…ん…平気。良く寝てたね」

「えっ?」





寝顔見られちゃった?



視線が重なって、戸惑ってしまう。





「ゆ、憂太。何で一緒に寝てるの?」

「名前ちゃんが心配だったから」





ふにゃりと笑う憂太。



いや。

いくら心配だったからって、何で一緒に寝るかな?


可愛いから許せちゃうけど。





「助けてくれて、ありがとう」

「うん」





そろりと憂太から離れようとする。


でも、グイッと引き寄せられてしまう。

また憂太の腕の中にスッポリと収まった。


 
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