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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第8章 乙骨憂太くんに愛されたい①


 


side.乙骨憂太





「真希ちゃんっ!大丈夫!?」

「私は大丈夫だっ!それより名前は!?」





凄い怪我だ。

反転術式が使えて良かった。





「もう大丈夫。変わるから。名前ちゃんをお願い」

「ああ。分かった」





刀身に呪力を込める。





「僕さ。怒ってるんだ…」





呪霊にじゃない。

自分自身に。





「名前ちゃんが心配だから。早く終わらせよう?」





襲ってくる特級呪霊を一撃で祓う。


特級呪霊が消えたことにより、生得領域も消滅した。





「真希ちゃん。大丈夫?」

「ほんの掠り傷だ。それより憂太。お前なんて顔してんだよ」





女の子2人に傷を負わせたことに、罪悪感を感じる。



今朝、僕が名前ちゃんを避けたりしなければ。

こんな事にはならなかったかもしれない。





「辛気臭え面の理由は知らねえけど。名前は無事だったんだ。もっと喜べよ」

「そうだね」

「じゃ。さっさと帰るぞ」

「うん」





名前ちゃんの身体を抱き上げると、すごく軽くて驚いた。



女の子ってこんなに軽いの?


 
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