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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第7章 両面宿儺に愛されたい


 


「もしもし?」

『あ、もしもし。俺。さっき会った悠二』

「うん。どうしたの?」

『いやー。帰り道わかんなくて』

「えっ?」





今まであの神社にいたの?

こんな暗い時間まで、あんな不気味なところにいるなんて…





「迎えに行こうか?」

『いや、いいよ。それより目印ない?』





それがあったら君を電話で誘導できてるよ。

ほんとに何もないんだって。





「ない。近いし。迎えに行くよ」

『ありがとう。じゃあ待ってるわ』





500m位の距離なので、直ぐに悠二くんを見つけることができた。





「ごめんね。来てもらっちゃって」

「ううん。大丈夫だよ」

「ここさ、バスとか電車ある?」

「残念ながら車じゃないと辿り着けないよ」

「マジか―」

「そもそも悠二くんはどうやって来たの?」





不思議でならない。





「あー。言っていいのかな?俺さ、呪いを祓う学校に通ってんだよね。行きは大人の引率で車で来たんだけど、俺だけはぐれちゃって」

「成程ね」





呪いを祓う学校なんてあるんだ。


 
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