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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第7章 両面宿儺に愛されたい


 


暫く休んでいると吐き気は治まった。


辺りは薄ら暗くなってきて、ここは気味が悪い。

小さい頃から幽霊が出ると噂の神社だ。





「うん。やっぱいるね」

「何が?」

「呪い」

「えっ?」





彼の言葉にフリーズする。





「えっと…じゃあ…私…」

「うん。早めに帰った方が良いよ」

「…分かった…」





チキンハートの私には耐えられない。





「あ、待って」

「何?」

「番号教えてよ」

「ああ」





呪いには立ち向かえないけど、彼と連絡をとるくらいなら出来る。

番号を交換し、私は家に帰った。





「はあ…」





今日のことは一体何だったんだろう?



お風呂に入りながら考える。



しかも今日に限ってお母さんいないし。



私の家は母子家庭だから、頼れるのは母だけだ。

お風呂からあがるとスマホが光っている。



誰だろう?



『虎杖悠二』という名前を見て、“ドクンッ”と胸が早鐘を打った。


 
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