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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第7章 両面宿儺に愛されたい


 


「つーかさ、行き成りで悪いんだけど、ここに行きたいんだ。案内してくんない?」

「えっ?」





彼のスマホに映っていたのは家の近くの神社だった。





「そこ…私の帰り道に…あるよ」

「マジ?」

「…うん…」





精一杯の勇気を振り絞って彼と話す。





「じゃあ、このチャリで一緒に行こうぜ。俺が漕ぐからさ」

「…うん…」





怖さが勝って彼のいいなりになってしまう。

私は自転車の荷台に跨った。




「うわぁっ!」




猛スピードで走る自転車。



何これ!?

ジェットコースター!?



目が回る。





「で、どっち?」

「あと4つ先っ!左っ!」

「オッケー!」





加速するスピードに耐えられず、彼の腰にしがみついていた。

アクション映画のようにキキ―ッとブレーキをかけられる。





「あった!」

「………気持ち悪い…」

「えっ?マジ?吐きそう?」

「………大丈夫…」





本当は吐きそうだけど、我慢した。


 
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