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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第6章 三ツ谷隆くんに愛されたい②


 


side.三ツ谷隆





名前は呆然としている。



酩酊状態だったし。

この様子じゃ飲んでねぇんだろうな。





「お前、今日、早退しろ」

「………」

「名前?おい!名前?」

「えっ?あっ、うん」

「早退しろ。俺も付き添うから」

「えっ?…何処に?」

「だから産婦人科」

「えっ?あっ、ああ。そう…ですね…」





しっかりしろよ。



名前の顎をクイッと上げて、キスをする。





「16時にロビーで待ち合わせな」

「えっ?…何で…キス…」

「ぼんやりしてるお前が悪い」

「なっ!」

「じゃあな」




憤る名前と別れて、俺は仕事に戻った。





「おめでとうございます。ご懐妊ですね」

「へっ?」

「マジか…」





産婦人科で腹部エコーを見る。





「1cmもない大きさですが、ほらここに」





先生がプリントしてくれた写真を見ると、確かに白い影が写っている。



俺たちは会ったばっかだし。

正直言うと戸惑ってる。


それでも責任は取りたい。


 
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