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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第6章 三ツ谷隆くんに愛されたい②


 


side.三ツ谷隆





また逃げられた。



処女のくせにヤリ逃げした女。

まさかこんな所で会うなんて。



会議中も名前の事が気になって仕方がなかった。



ちゃんと話してぇのになぁ…



そんな俺の願いはすぐに叶うことになる。





「失礼します。頼まれた追加分。持って来ました」

「ああ。苗字くん、ありがとう」

「また追加がございましたらご連絡下さい。失礼します」





この企画の責任者に名前が会いに来た。


俺には気づいてない。



普通に笑ってりゃ可愛いのに。

何で俺から逃げんだよ。



気づけばマジマジと彼女を観察していた。

名前が帰ったのを確認して、企画部長に声をかける。





「斉藤さん。今の子ってどこに行けば会えますか?」

「苗字くんがどうかしましたか?」

「あー。彼女に頼みたい事があって…」

「庶務ですよ。1階に部署があるので、そこに行けば会えますよ」

「そうですか」





漸く名前の情報を掴んだ。



1階の庶務ね。


 
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