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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第5章 三ツ谷隆くんに愛されたい①


 


「ほら。一人じゃ歩けないでしょ?」

「何…で…」




足元から崩れおちるような感覚が襲う。


嫌だ。

こんな奴に触られたくない。


男を突き飛ばそうした瞬間だった。




「おい。お前、この子に何か盛っただろ?」

「はあ?何だよ。誰だ?お前」





何か喧嘩が勃発しそうな雰囲気。

誰かが私を助けてくれようとしている。





「店長。俺はここのオーナーの知り合いなんだけど、呼んできてくれる?」

「ココさんのお知り合いなんですか?」

「そう。中学からの知り合い。ココにこの店のこと聞きてぇから呼べよ」

「申し訳ございませんでした。このようなことは金輪際致しませんので、オーナーには…」





土下座をする店長を見て、彼は溜息を吐いた。





「二度とこんなことすんなよ?」

「もう二度と致しません。申し訳ございませんでした」

「謝るのは俺じゃねえだろ」

「はいっ!お客様、大変申し訳ございませんでした」





呆然と事の成り行きを見てので。

急に話を振られて、戸惑ってしまう。


 
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