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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第5章 三ツ谷隆くんに愛されたい①


 


仕事中。

昨日のことを思い返す。



そもそもの事の発端は、好意を寄せていた上司に振られた事だった。





「もし勘違いさせてたら悪いんだけど、苗字さんのことは良い部下とかしか思ってないんだ」

「…そう…だったんですか…」





よく食事に誘われるから、私のこと好きなんじゃないかと勘違いしてしまう。





「正直言うと…僕は女性に興味がないんだ」

「へっ?」





それって…

ゲイってこと?




「苗字さんになら理解してもらえると思ったんだ。君と食事をしていれば、会社でも妙な噂が立たないと思って。本当にすまない」

「いえいえ!そういう事情があったんですね!私は大丈夫ですよ!言い触らしたりしませんし!寧ろいつもご馳走になって悪いなーって!もし良かったら、また誘って下さい!では、おやすみなさい!」





混乱して、捲し立てるように一方的に話して逃げてしまう。



まさかの事態だ。


飲まなきゃやってられない。

適当なバーに入って、お酒を浴びるように飲みまくった。


 
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