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【好きなキャラ短編集】MAD HEAD【R18】

第4章 三途春千夜くんに愛されたい


 


黒塗りのベンツに乗せられ、走行中の車の中。

私を拉致した男にジロジロと見られる。





「お前。名前は?」

「………苗字…名前です…」

「ふーん。名前ね。俺は春千夜。好きに呼んでいいよ」





名前なんて知りたくないし。

犯罪の片棒も担ぎたくない。

終始、不気味な笑顔を向ける春千夜と名乗る男。



私これからどうなっちゃうんだろう?

この人に殺されるのかな?

口封じとかで。






「着いた。ほら。降るよー」

「えっ?」





連れてこられたのは綺麗なオフィスビル。

入口には怖い人たちが列をなしていた。





「「「お疲れ様ですっ!」」」

「ひぃっ!」

「あー。そういうのいいから。可愛い子猫ちゃん捕まえたからビビちゃっうでしょ」





スタスタと進んでしまう春千代さん。



えっ?

ここ突っ切るの?



足がすくんで歩けないでいると、ひょいっと抱き上げられてしまう。





「ごめんね。怖かったよね。でも俺がいるから大丈夫だよー」

「は…はいっ…」





この人はヤクザが何かなのだろうか?



春千夜さんに抱えられながら、ビルの中へ連れ込まれた。


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