第6章 解読せよ?
『匕 山 手 目 二 L 石 ワ ハ 土 く ≠山』
不思議な漢字に。記号に。カタカナに。アルファベット?
の羅列……
(な、なんで?)
けど……面白そう……
(う~ん)
少し悩んだけど……
(あ!)
これは多分……
マミは、紙に。 『出塚 拓眞?』 と書いて。おずおずと自信無げに差し出すと。
「正解!」
と、 うれしそうな声音で。
彼は、微笑んで。
「キミも、お題ちょうだい」
なんでか『出塚 拓眞』のトコに。赤ボールペンでテストの採点の時みたいに、花丸マークで囲んである紙が、マミの所へ再び返ってきて。
ちょっと謎だけど 。面白かったし。と。
『フ ∨ 申 、 口 ≡ 天 ネ』
「解読せよ!」
と。 言葉も添えて、彼の元に再び返すと 彼は嬉しそうに笑って。
「フムフム」 と。
左手で、 アゴをさすりながら彼が考えている。
拓眞は、「フムフム」と、 無意識に粒やきながら考えて。
「お!」 解けたっ!
っていう風に。ニッと。笑うと。
『神咲 マミ』
と。書いて。
マミとは反対に、自信満々に紙を差し出して来た彼。
「正解です……」
凄い、ちっちゃな声でそう返してきた彼女に、拓眞は思わず笑っちゃって。
ムッ。
ちょっぴりムッとした表情をした、彼女に。
拓眞は。
(やべっ) と。 「 ごめんね笑って。あのさ……」
マミは、今さらだけと。
(なんでこんな状況になってんの?)
? マークを浮かべて。 思い返そうと思うた途端。
「え?」
目の前に座る、青年が又、不思議な事を提案してきて……
何度目かの、固まって動けない状況に陥ったのだった。