第29章 『マメちゃん頑張ったね!』
「ありがとうございます。中庭さん。愛朱実、いつも励ましてくれてありがとう。拓眞さん。私、子供たちの反応を見る余裕が本当になくて。 ヴィントに、ルーナ、 ベルクに、ブーリャ、デイジーちゃんたちの声が。それぞれ違う声で聞こえたり。アクリル板に文字が浮かんだり。子供たちは どんなリアクションをとっていましたか? 喜んでくれてたでしょうか?」
「間違いなく、ビックリしていたし。 喜んでくれたよ。マメちゃん頑張ったね!」
満面の笑みで、マミの不安を吹き飛ばしてくれた拓眞。
「マメちゃん頑張ったね!」
そう言ってくれたのが嬉しくて。
「良かった……」
マミは、そう呟いたのだった。