第3章 図書館
翌日の水曜日。PM16:00
図書館の司書をしている拓眞は、カウンターにて受け付け業務をしていたのだけど。
「おねがいします」
と。本の返却の為カウンター前に立ったお客様に。思わず。
「あっ」
と。小さく声を上げてしまった。
女性には、 拓眞の声は届かなかかったようだ。というより、下を向いてなるべく話し掛けられないように。と、している感じ?
拓眞も、普段通りに、返却の受け付けをして。
「ありがとうございました」
と。頭を下げて。女性も。
「ありがとうございました」
と。小さな声で返して。
昨日、スーパーで見た時は髪の毛をお団子ヘアー? に。でも、両耳を覆うよにまとめてた彼女。
今日は、サラサラな茶色がかった、背中の真ん中辺りまである長い髪を下ろしていて。
「女の子って、髪型で変わるんだなぁ」
と、呟くと。
本の返却の後、新しく本を選び。図書館の読書コーナーにて、真剣に読み始めた女性を見つめた。
今は、目を輝せて本に熱中してる彼女。
けど、昨日と。さっきの。 どこか寂しげな表情に拓眞は……