第21章 離れないでね
「「 デイジーちゃん!」」
大《おお》きな公園《こうえん》の向《む》こうのほうから。
男《おとこ》の人《ひと》と女《おんな》の人《ひと》が、かけてきたんです。
「パパ! ママ!」
デイジーちゃんは、パパとママの姿《すがた》をみつけると。
「わーん!」
と泣《な》きながら。
両手《りょうて》を広《ひろ》げた。
デイジーちゃんの、パパとママにかけよって。 ぎゅっ。って。抱《だ》きつきました 。
「「よかった……デイジーちゃん」」
デイジーちゃんのママとパパも泣《な》いています。
「デイジーちゃん。ママとパパのそばから|離《はな》れちゃ ダメでしょ?」
「パパも、デイジーから離《はな》れたりしてごめんな」
「とりしゃんがね……」
どうやら、デイジーちゃんね。 パパとママが、少しお話《はなし》をしているときにね。
お空《そら》を飛《と》んでいる鳥《とり》をみつけて。パパとママのそばを離《はな》れて。
かけだしてしまったみたい……
「本当《ほんとう》によかったわ……」
ヴィントと、ルーナと、ベルクのママがそう言《い》うと。
「「助《たす》けていただいて、ありがとうございました」」
デイジーちゃんの、 パパとママがね。泣《な》きながら 。
「ありがとうございました」
って。
お礼《れい》をいったの。