• テキストサイズ

ぎゅっ。

第20章 たすけてくだしゃい


「だいしようぶだからね? おなまえは、なんていうの?」  

ヴィントは、優《やさ》しく、ゆっくりと女の子《おんなのこ》に聞《き》きました。


「デイジーよ。パパとママにあいたいの。たすけてくだしゃい」

 デイジーちゃんが、頑張《がんば》って答《こた》えました。


「怖《こわ》かったね。パパとママと一緒《いっしょ》にきたの?」



「いなくなっちゃったの」


 思《おも》いだしたのかな? 


 デイジーちゃんが、泣《な》きだしてしまいま

した。



「デイジーちゃん、だいじょうぶ。だいじょうぶよ」


 ママは優《やさ》しく、デイジーちゃんをぎゅっ。って、抱《だ》きしめました。

「よし!」  

パパが大《おお》きな声《こえ》で、デイジー ちゃんのパパとママを呼《よ》ぼうとしたとき。

「デイジーちゃんのパパとママぁ! 」  

ベルクがね。大《おお》きな声《こえ》で叫《さけ》んだんです。

「ワンワン!」  


ブーリャも 一緒《いっしょ》に叫《さけ》びました。


 するとね。
/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp