第14章 メールでやり取り
〈紙芝居? 〉
《そ、イベントでさ子供たちに紙芝居で伝えたらさ》
〈 私も月1で通ってる病院で、入院しながら院内学級で学んでいる子供たちに。紙芝居で語りかけたら伝わるんじゃないかな? って考えてました〉
《それじゃあ、まず、図書館に通ってくれている子供たち。院内学級で学んでいる子供たちからさ。紙芝居に招待してみようか?》
〈はい〉
《マメちゃん、物語好きじゃん。ゴメンね。生活する上で困っている事? まとめられる? 俺は、紙芝居の作り方とか調べてみるから》
〈出塚さん。凄いこだわるタイプなんですね。……それから、私マミですってば! 〉
《アハハ!》
拓眞は、強引にでもメルアド交換して良かったって思った。
「メールでのやり取り。なんかいいよね」
こうして、また繋がりを持てたから。
マミには、悪いけど。マメちゃん! っていじっちゃうのがさ。
「言い返したり、反論してくるのがさ。可愛いよね」
そのやり取りが、楽しくなっちゃった拓眞だった。
一方マミは。
「遊ばれてる」
と思いつつ。このやり取りも、なんかイヤじゃないな。って思ってる 自分がいて……
「生活していく上で、 困っていることか……」
どんな 形に。物語にまとめたら。子供たち分かってくれるかな?
楽しんでくれるかしら?
マミは真剣に考え始めた。