第14章 メールでやり取り
その頃の拓眞
1Kのアパートでの、気ままな一人暮らし。
部屋を広く使うため、 ソファーベッドを使っている拓眞。
シャワーを浴びてから。 ソファーにもたれて胡座をかいて床に座り、スーパーで買った刺し身を酒の肴にして、昨日と今日の出来事に思いを馳せていた。
テレビは付けているけど、流している状態。
気持ちは、マミに向いていたから。
図書館で何度か、見かけていて。一方的に自分だけが彼女を知っている状態。
悲しいかな。諸事情により、彼女は スーパーで逢った男が、図書館で逢ってる男。と。一致してなかったからね。
そう考えると、昨日今日の展開の持って行き方って、すげぇ。強引だったんじゃないか 。 大胆な自分の行動を。今更ながらに…… ちょっと、青くなってしまった拓眞。
「けどさ。 きっ掛けなんて、少しくらい強引に行かなきゃ掴めないじゃん?」
なんて、 自分の行動を正当化してた。 健やかな人と。助けを必要としている人。の共存……
「元気な人とハンディキャップを持った人?」
言葉で表す持って難しいよね……
まずは表し方から人に。
少し前まで使われていた表現は、使わないようにしましょう。
(そう、認識してもらう所から始めなきゃなんないんだよな……)
マミと出逢った意味……
図書館で働いてる自分だからこそ、伝えられる方法があるんじゃないか?