第8章 * 愛おしい君
奥の壁に突き当たると、オレは身体を結に密着させ強引に唇を奪い、激しく腰を打ちつけ始めた。
はぁ、気持ちい……。腰、止まんない……。
ぐちゅ、ぐちゅ、といういやらしい水音と、パンパンという肌がぶつかる音、それに二人の吐息が混ざり合い、耳まですべて支配される。
舌を深く絡め合いながら、高みを目指して一気に加速していく。
「あ、あん、や、激しっ…っ、カカ、シ、あ、あぁ、あ、はぁ……」
「っ。はぁ、は、ぁ…、結、結、好き……っ……」
抱きしめて1番深いところを何度も突きながら、絶頂を感じブルリと腰を震わせてイク。無意識に何度も子宮口に先端を擦り付けると、結の中がキュウキュウと精を吸い取るように絞まった。
「結、ゴメンね。強引に抱いちゃって……。
痛く、なかった?」
湯船の中、オレは背後から結の腹に手を回し、自分の胸にその白い背中をもたせかけるように抱き寄せた。
「大丈夫やよ。余裕がないカカシがめずらしくて、わたしも興奮しちゃった」
こちらを振り返った結がイタズラに笑う。
「結がうちに居るんだって、オレだけの結なんだって思ったら、嬉しくてつい。ごめんね」
「わたしもカカシのそばにいられて嬉しい。カカシ、大好きやよ」
「結……」
目を合わせて、吸い寄せられるように口づけを交わす。
「ふふ」
「なに?」
急に笑ったオレを、結が不思議そうに見上げる。
「んー、身請けできたら一緒に風呂でイチャイチャするの、したかったから、叶っちゃったなって」
「そんなん考えてたん?カカシのエッチ」
抱きついたままオレの肩口に頬を寄せていた結がクスクスと笑う。
「そりゃ、健全な男子ですから。
叶ったついでにもう一個叶えたいことがあるんだけど、いい?」
「うん。なに?」
まだクスクス笑っている結を抱き上げ膝立ちにさせると、オレは目の前にある形の良い胸の柔らかいところに吸い付いた。
「わ、ん……っ!」
唇を離せば、そこにはくっきりと赤い痕。
「身請けできたら絶対付けたかった、オレのしるし」
結はその痕を愛おしそうに眺め、指でそっとなぞった。