第8章 * 愛おしい君
「ふふ、嬉しい」
すごく幸せそうに結が目を細めて笑うから、オレも幸せな気分になる。
「カカシ、わたしもしたいことがあるねんけどいい?」
「?うん、もちろん」
オレは結に言われるままに浴槽の淵に腰掛ける。
すると、結がおもむろにオレ自身を手で持って口に含んだ。
「っあ……、ちょ、結!?」
すっかり力を無くしていたそれは、結の温かい口内に含まれて、急速に力を取り戻していく。
結の小さな舌が敏感な先端から溢れた透明な液をペロペロと舐めたかと思うと、唇で鬼頭を吸い上げられる。手でも裏筋を扱かれて、声が漏れそうになり唇を噛み締めて耐えた。
「ふふ、大きくなったね」
ちゅ、と愛おしげ先端にキスをしてから結が顔を上げる。
「……これが結がしたかったこと?」
「うん。いつもしてもらってばっかやろ?やから気持ちよくなってるカカシが見たかってん」
「セックスのとき、いつも気持ちよくなってるでしょ?」
「でもそん時はわたしも気持ちくて、カカシの感じてる顔集中して見れへんから」
もっと見して。
そう言うと、結が再びそこを口に含む。
さっきよりも深く咥え込むと、裏筋に舌を当てがってグポグポと出し入れされる。
気持ちいいし、視覚的にもこれはかなりヤバい。
結は嬉々としてオレの感じた顔を見上げながら、オレがどうしたら1番気持ちいいかを探るように、あの手この手で攻めてくる。
「っ、はぁ……、ん……」
「ここ、好き?いっぱい出てくる」
オレの垂れ流したものと、結の唾液でぬるぬるの裏筋をザラザラした舌で舐め上げながら先端を指先でクルクルされると、気持ちよすぎて腰が動いてしまう。
「結……」
「カカシ、可愛い」
先を咥えたまま笑って言われて、可愛いのはそっちのほうだと思いながら結の後頭部を持って、口内にいい部分を擦り付ける。
するとオレの限界を感じ取ったかのように、結が深く咥え込みながら、両手で根元を扱いてくれる。
「っ、……ぁ、結、もう……」