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【NARUTO】月影の恋人(R18)

第4章 * 結ばれた二人



 ちゅ、ちゅ、と啄むように何度もキスされる。
唇だけでなく、頬やおでこ、耳たぶへと唇が移動していくと、それだけで、さっき中途半端に熱を持った身体は敏感に反応してしまう。
はむっと耳を柔く噛まれ「っぁ……」と微かに声を漏らすと、カカシがはぁ、と熱い吐息を漏らした。

「結の声、可愛い……」

見つめて言われて余計に体が熱くなる。
頬を包まれ、もう一度唇にキスが降ってくる。
今度は深く、長いキス。

気持ちいい……

好きな人だからか、カカシがうまいからなのかはわからないが、溶けてしまいそうなくらい、カカシとのキスは気持ちよかった。
狭い部屋にふたりの吐息と水音だけが響く。
唇を離したら、2人の間を銀糸がいやらしく伝った。

「結、大事にする。
ずっと……」

「うん……」

うなずくと、背中を支えられ、もう一度布団の上にそっと寝かされる。
それは宝物を扱うみたいに丁寧で、熱のこもったグレーの瞳を見上げると、そっとおでこにキスされた。
こんなに丁重に扱わせたことがないから、どうしていいかわからなくなってしまう。
わたしはいつも仕事でするみたいに、カカシにキスすると、半身に触れようとする。
しかし、その手をカカシが掴んだ。

離れた唇ーーー

「結にしてもらうのもいいけど、今日は遊女の夕月じゃなくて、オレと恋人の結がはじめてする日でしょ?
だから、今日はオレに抱かれてよ……」

返事をする前にまた唇が重なる。
キスしながら、カカシの手が首、肩、脇腹、と体のラインを丁寧になぞっていく。
ゾクリとして体が否応なく熱くなっていく。

離れた唇が、顎から伝って首筋に触れる。
熱い唇の感触に「んっ……」と声が出てしまう。
それを合図に何度も首筋や肩にキスを落としながら、カカシがわたしの着物の帯を解く。
合わせがとけて、胸が露わになる。

「っ、ノーブラ……。
やば……」

カカシの吐息と共に漏れた声が、あまりにも今までのムードたっぷりの雰囲気にそぐわなくて、わたしは思わず笑ってしまう。

「ふ、ふふ。ムード壊しすぎやろ」

「いや、だって着物最高でしょ。
脱がせやすい上にその先の無防備なおっぱい!」

「前にもわたしが自分で脱いで、見てるやん」


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