第4章 * 結ばれた二人
「カカシ!!」
店の入り口にちょうど入ってきたカカシに駆け寄る。
あれ?なんか、いつもより顔色が悪い……?
「夕月……」
目があった瞬間カカシの体が傾いた。
その体を慌てて受け止めるが、支えきれず土間に2人で倒れ込んでしまう。
「カカシ!?
大丈夫??カカシ!!」
カカシの体、すごく熱い……
近くにいた人に手伝ってもらい、すぐに空いている部屋へと運び込む。
花街に常駐する医者に診てもらうと、過労と睡眠不足という診断だった。
2、3日も寝て、栄養をしっかり取れば治るそうだ。
医者は点滴をして帰っていった。
事態を知った親父さまが、木の葉の里に連絡をしてくれて迎えがくることになった。
しばらく待っていると、髪を後ろで1つに束ねた男の子が、そわそわと落ち着かない様子で部屋に入ってきた。
「綱手さま……、先代火影の指示で来ました。
体調が回復するまで、3日間ほど6代目をここで療養させていただけませんか?
代金と、あと、この手紙を6代目に渡してください。
金が足りなければ、後でお送りします」
重そうな皮袋と、4つに乱雑に折られた手紙を渡される。
「あ、はい。
わかり、ました……」
男の子は、「じゃあ宜しくお願いします」とだけ言うと、そそくさと部屋から出ていってしまった。