第9章 新しい日々。【♡】
愛「ゲ、ゲーム???ですか??。」
悟さんの変な提案に頭の中は疑問だらけ。
訳が分かってないわたしと正反対に悟さんは、
相変わらずニヤニヤと楽しそう。
悟「そっ!ゲームだよ!。じゃ、どんなゲームをするか発表したげるね♡♡。まず、こうやって指を絡めます!!。」
そう言うと、悟さんの長くて綺麗な指がわたしの指に絡む。優しく、いたわる様な、でも、どこかちょっとだけエッチな触り方……。
愛「そ、、それで??。この後は?。」
悟「お互いに見つめ合うだけ♡♡。でも!目を逸らしたり、繋いでるのをやめたりしたら、負けだからね~♡。」
悟さんからの簡単そうで簡単じゃないようなゲームをすることになった。正直、指を絡めた瞬間、ドキドキしすぎてその音が聞こえちゃうんじゃないかなって思うくらいずっと、ドキドキしてる…。
悟「あ、お話しながらでいいからね♡。
じゃぁ〜、よーいドン!!。」
愛「でもって、負けたらなにか罰ゲームみたいなものってあるんですか??。」
悟「あったりまえじゃない!罰ゲームがないゲームなんて、つまんなくってやってらんないよ~~。」
そう言い終えた悟さんの手にギュッと力が入る。
指を絡め直して、わたしの手を優しくつつみ直す。
その大きくて、安心する、悟さんの手を
みつめていると悟さんが口を開いた。
悟「で。話は変わるんだけどさ。
愛は僕のこと、どんな風に思ってるの?。」
え?。
どおゆう意味なんだろ…。
悟さんの目をずっと見てるせいかな??。
この質問にドキリとした。
愛「あの、、、質問の意味があ、、あんまり、、、。分かんないです、、、。」
悟「だからさ?。僕のこと、ほんとにお兄ちゃんとして見てるの??。それとも、1人の男として見てる?。」
悟さんの目をずっと見てるだけでも、
心臓がもちそうに無いのにこんな質問って反則だよ……。わたしが困るの分かってて、意地悪してるんだ……。
指から悟さんの顔へ目をやると、ニヤニヤしてると思ってた顔とは違って、真剣な眼差しな悟さん。
綺麗なアオがわたしを射抜くように見る。
悟さんの髪の毛からツーッと水滴が落ちて、鎖骨をたどり、逞しい悟さんの胸元へ消えていく。
わたしは捨てられた身。
そんなわたしを拾ってくれた悟さん。