第9章 新しい日々。【♡】

愛されたかった。でも、愛されることを諦めた。

愛されることは、
ただの夢物語だと自分に言い聞かせた。

期待すればするほど、
苦しく、
悲しく、
耐えれず、
泣きたくなり、
そして……虚しくなる。


空っぽのわたしの前に現れたあの人は、
「愛する。」と言ってくれた。



諦めたはずの夢にまた、希望が蘇る。
前に進みたいと思った。

愛されて生きていけるように、
強く、優しく。
そして、自分も誰かを包み込むような愛で
愛してみたいと思った。













だけど、貴方から逃げたんだ。




愛してしまえば、それを失ったとき、
心も死んでしまうから……………………。





でも。





心が死んでも愛そうと、
声に出さずに貴方と初めて出会った夜に
顔をだして輝いていたあの月に誓った。